Web制作を学び始めると、「HTMLやCSSの書き方」は教材で学べます。でも、実際の仕事の流れやコーディングを効率よく進めるコツは、なかなか教材には載っていません。
この記事では、現場で使われている知識の中から、学習の早い段階で知っておくと役立つ内容を4つのテーマでまとめます。
1. 実際のWeb制作の流れ
コーディングは、Web制作というプロセスの一部です。全体の流れを知っておくと、自分が今どの工程を担っているのかが見えやすくなります。
① ヒアリング・要件定義 クライアントから目的・ターゲット・掲載内容を聞き出します。「誰に、何を伝えるサイトか」を明確にする工程です。
② サイト設計・ワイヤーフレーム ページ構成や情報の優先順位を整理します。設計図にあたる工程で、コーディング前に全体像を固めます。
③ デザイン制作 Figmaなどのツールでビジュアルデザインをつくります。クライアントの承認を得てから次の工程へ進みます。
④ コーディング HTML・CSSでデザインを実装します。デザインを忠実に再現することがコーダーの仕事です。
⑤ テスト・公開・運用 複数のブラウザで表示を確認・修正し、本番サーバーへ公開します。公開後も更新・修正が続きます。
2. コード補完で楽をしよう
VS Codeには、最初からコード補完機能が搭載されています。タイピング量を減らしながら、スペルミスも防げる便利な機能です。積極的に使いましょう。
! + Tab でHTML雛形を一発生成
新しいHTMLファイルを開いて ! と入力し、Tabキーを押すと、HTMLの基本構造がまるごと展開されます。毎回手で書く必要はありません。
CSSプロパティの候補表示
CSSファイルで fon と打つだけで、font-size や font-family などの候補が表示されます。正確なプロパティ名を覚えていなくても大丈夫です。
候補からTabで確定
補完候補が表示されたら、Tabキーで選択・確定できます。マウスを使わず素早く入力できます。
補完を使うのは「手抜き」ではなく、プロの習慣です。使いこなすほど作業が速くなります。
3. ノートPC1台でのコーディング
PC1台でコーディングをするとき、画面を左右に分割すると表示が狭くなり、本来のデザインが確認できなくなることがあります。
おすすめは、VS Codeとブラウザをそれぞれ全画面表示にして、ショートカットキーで素早く行き来する方法です。
| ショートカット | 操作 |
|---|---|
Alt + Tab | アプリを切り替え(VS Code ↔ ブラウザ) |
Ctrl + Tab | ブラウザのタブを切り替え |
Win + ↑ | ウィンドウを最大化 |
Ctrl + S | 保存 → Live Serverでブラウザに即反映 |
理想は2画面以上です。将来の作業環境づくりの参考にしてください。
4. コードを「理解しながら」書く
コードが動いたとき、「なぜ動いたのか」を確認する習慣をつけましょう。
やりがちなNG例
ネットなどで見つけたコードをコピペして「動いた、OK」で終わってしまうパターンです。その場は解決しても、似た問題が出たときに対処できません。
意識してほしいこと
コードを書いたあとに、「このコードは何をしているのか」を一言で説明できるか確認してみましょう。うまく説明できれば理解できている証拠です。うまく言えなければ、もう少し調べてみましょう。
ブラウザの開発者ツール(DevTools)も活用しよう
ブラウザ上で右クリック→「検証」を選ぶと、開発者ツール(DevTools)が開きます。どのCSSが効いているか、なぜ崩れているかをリアルタイムで確認できる強力なツールです。詳しい使い方は別途紹介します。
理解が積み重なると、応用が効くようになります。「なんとなく動く」より「わかって動かす」を目指しましょう!
まとめ
- コーディングはゴールではなく、制作プロセスの一部
- 補完・ショートカットを使うのは「手抜き」ではなくプロの習慣
- 環境の制約は工夫で補える。でも理想の環境は目指していこう
- コードを「理解しながら」書く習慣が、後々の伸びにつながる